2月8日(日)、コミュニティ研修会(市町担当職員研修)を栃木市でおこないました。
県内各地からたくさんの方々にご参加いただき事務局として嬉しかったです。
今、話題の現場を巡るコミュニティ研修会。まち歩きの現場型研修としては第3弾となります。今年のテーマは・・・
「高校生×蔵の街とちぎ」です!
ガイドは、栃木市内の高校に通う有志の生徒たちでつくられたまちづくりサークル「とちぎ高校生蔵部」のみなさん!朝のひとりひとりのあいさつでは緊張しているようでしたが、みんなで準備体操をしたら少し笑顔が見えてきました。
Aグループ、Bグループにわかれてまち歩きのスタートです。
とちぎ山車会館→陶珈紗→旧木村履物店→なにわ寿司→カフェなずな→
毛塚紙店→MOROcraft→関根家住宅→小山高専サテライト・キャンパス→かな半旅館→
Lydie tells a small lye→油伝味噌→cafe bazzar
中でも印象的だったところは、明治時代から履物商を営んでいた旧木村履物店。一昨年まで野菜の直売所として活用されていましたが、その後空き家となっていました。そこで昨年夏休みに蔵部のみんなで掃除をして蔵の街サマーフェスタに参加するための蔵部の拠点となったそうです。サマーフェスタ当日も親子で遊べるゲームや工作コーナーをつくったり、ジェラートを売ったりしました。
ポイントごとの説明は、高校生自身が調べたものを説明してくれたそうです。自分たちで細かく調べてくれ、わかりやすく自分らしい説明をしてくれて・・・お店などでは、自分のオススメなども教えてくれました。忙しい中、調べてくれた時間などを思うと胸が熱くなり感動してしまいます、、、
今回、研修会の企画・コーディネーターをお願いしたとちぎ市民活動推進センターくららの大波くん。高校生蔵部のお兄さん的存在です。まち歩きしている間も走り回り、高校生の説明の補足も忘れません。午後のトークセッションでも高校生の良さを上手く引き出し、コーディネイトしてくれました。協働のまちづくりをこの人となら是非一緒にやりたいと思う人材です。栃木の歴史ある建造物や空き家についての相談は、大波くんまで(^O^)
お昼は、大波くんの提案で「おしゃれランチコース」と「老舗ランチコース」の2種類にしました。
おしゃれランチコースは、嘉右衛門町伝建地区にある築70年以上の美容院兼住宅であった建物を改装した「cafe bazzar」さん。老舗ランチコースは、同じく嘉右衛門町にある江戸時代からつづく老舗のお味噌屋さん「油伝味噌」さん。
油伝味噌さんのランチは味噌田楽セット(おにぎり・味噌汁付)でした。
cafe bazzarさんは、ラザニアのワンプレートランチでした。
(油伝味噌さんの方の写真がなくてスミマセン、、、)
いろいろな地域からの参加者が多かったのでお昼を食べながら意見交換していたようです。
午後は、昭和4年に建てられた田中家住宅にてトークセッションをおこないました。
話題提供として「蔵の街とちぎの現状・課題と若者の活躍」としてマチナカプロジェクトの取組みを大波くんから発表していただきました。
歴史的建物や空き家を再生活用して、高校生やワカモノにまちづくりの場を提供したりサポートしたりしている話を伺いました。
事例発表①
とちぎ高校生蔵部「栃木市の未来のために~高校生の地域参加とまちづくり」 岩永龍憲さん 臼井由佳里さん
ボランティアやまちづくりに関心を持つ栃木市内の高校に通う生徒たちで設立したまちづくりサークル。市の生涯学習課を拠点にワカモノの目線でまちづくりに取組んでいる。平成26年4月に設立。蔵の街サマーフェスタや映画祭などのイベントの参加、清掃活動、「とち介」(市マスコットキャラクター)のPR活動など・・・さまざまな取組みをおこなっている。
事例発表②
栃木の例幣使街道を考える会「嘉右衛門町伝建地区と子ども・若者をつなぐ」 小池英夫さん
江戸時代に宿場町として賑わいを見せていた栃木市。例幣使街道の昔の賑わいを取り戻すため平成4年から活動。地域住民主体のまちづくりをめざして活動している。地元の小学生に「みそ造り体験」「土壁づくり体験」などの体験学習にも力をいれている。地域の伝統を引継ぐ取組みが住民を繋ぐ大切な役割となっていると思う。
事例発表③
学悠館高校JRC(青少年赤十字)部「高校生×地域住民で防災活動!~防災でつながるまち」 横塚怜奈さん
栃木市指定の避難所になっている学悠館高校。校内で行っていた防災講座を平成21年度から地域の住民の方を招いて防災講座を行なうほか、地域に出向いて講座を行うなど地域住民と一緒に防災活動の取組みをおこなっている。
とちぎ高校生蔵部は、8つの栃木市内の高校に通う生徒さんたちから成り立っています。初めの目的はそれぞれ違ったそうです。しかし違う学校に通う者同士、まちづくりに対する想い、栃木市を良くしようとする想いは同じだったと思います。今回ガイドをしていただいた8人の生徒さんたちは、卒業後もずっと栃木市に残りたいという子、1度は外に出て他を見てみたいという子と分かれていました。10代のうちからまちづくりやボランティア活動に携われる環境をつくってもらえる栃木市の体制は、地域の大人の方たちや行政の方たち、市民活動支援センターくららの協力により出来たものだと思います。高校生たちのガイドやプレゼンを聴いていると本当に楽しそうにみんなやっているということ。身近に歴史的建造物があり、それを大人たちが必死に守ろうとしている姿を見て育ってきた。まちづくりが大人と高校生たちをつなげたのかなと思いました。そんな栃木市の現状を強く感じることの出来た研修会でした。これから先、色々な課題にぶつかっていくと思いますが、栃木市のためにワカモノたちが力を発揮してくれることを願っています。
またいつかみなさんにお会いできる日を楽しみにしています・・・。
こんな素敵な研修会を企画してくれたくららの大波くん。
本当にありがとうございました!
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